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新たな顧客獲得を目指す「販路開拓」 ③

 こんにちは、中小企業診断士の土肥です。

 販路開拓の第3回目です。話をさらに進めて「商圏とビジネスモデル」について考えてみたいと思います。


 商圏とは店舗に集客できる地理的な範囲を意味します。 商圏の範囲を様々な条件で作成・設定することにより、その商圏の市場規模、消費者特性および競合状況などの地域特性を把握できます。


 ビジネスモデルをあえてわかりやすく言うなら「儲けるための仕組み」ということです。今現在、事業者様がどうやってお金を稼いでいるかということです。例えば同じような業種でもサービスが「来店型or出前型」「長期取引or短期取引」「一般消費者向けor法人向け」と分けるだけでもビジネスモデルはかなり違ってきます。


 自社の行っているビジネスモデルを考えてみることで次のようなことが分かります。

① 売り上げをあげるためのポイントが明確になる

② ビジネスの仕組み化や自動化のヒントになる

③ 今の事業の限界がわかる(ビジネスモデルの変更を視野にいれる)

 もし、すでに何らかの事業を行っていて、その事業に行き詰まりを感じているのであれば、その打開策として、これを機会にビジネスモデルについて考えてみると良いと思います。


 「来店型or出前型」について、私の考えですが人員に限りのある小規模の事業者様に「出前型のサービス」は向かないと思います。何故なら「出前」という制約が経営に及ぼす影響があまりに大きくなりすぎるからです。得られる利益に対してスタッフの移動に要する時間、給与、ガソリン等の経費、事故に遭遇するリスク等様々な要素を加えてトータルで考えてみる必要があります。「出前型」のビジネスモデルの特性として「来店型」に比べて、自社がお客様のところに直接出向かなければならない分、商圏が狭くなり対象とする客数、客層が限られますし作業効率が悪くなるという現実があります。


 もし出前型ビジネスモデルを採用していて、忙しすぎて行き詰まり感がある場合、自社のビジネスモデルそのものを考え直すタイミングかもしれません。具体的には、「来店型」のビジネスモデルも考えてみるということです。福井県は100世帯当たり175台の自動車を保有しており全国一位だといわれています。(ちなみに東京は45台)


 移動手段である自動車を保有しており、県民の多くが機動力を有しているという点では全国で最も恵まれている環境といえます。この条件を活かして来店型ビジネスモデルを模索しない手はないでしょう。是非、「来店型」も考えてみては如何でしょうか?


 本日はここまでです。ありがとうございました。


 


 


 

 



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