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新たな顧客獲得を目指す「販路開拓」 ⑤

 こんにちは、中小企業診断士の土肥です。今回のテーマはは新規顧客から長期的に付合い常連顧客になって頂くかの仕組み作りです。その①「継続課金」についてご説明します。


 「継続課金」とはお客様に商品やサービスを利用し続けてもらい、その代金や使用料を定期的に課金し続けるというビジネスモデルです。身近なところで言えば携帯電話は継続課金モデルと言えます。電話やインターネットを使える代わりに毎月のように携帯代を支払っているという方が大半だと思います。それ以外にも健康食品やウォーターサーバーの水など、商品を定期的に届けてもらうサービスも継続課金ビジネスに分類されます。


 「継続課金」のメリットとしては以下の点が上げられます。

① 安定した売り上げを確保できる

「継続課金」という仕組みが無い場合、売り上げが不安定になりがちです。どのようなビジネスを行うかにもよりますが「高額を売り上げる月があったかと思えば、翌月には半分しか売り上げがない」などといったこともあります。売り上げが不安定だと仕入れをどのくらい行えばいいのかなど事業計画も立てにくくなります。


 結果として保守的になりすぎてしまい更なる売り上げのチャンスを逃すことにもなりかねません。「継続課金」の仕組みを導入することで、毎月の売上を一定に確保することができます。毎月の売り上げもある程度、予想出来るので効率の良くビジネスを行う事が出来ます。


② リピーターを作ることができる

 事業を行う中で新規顧客の獲得はとても重要です。新規顧客が増えなければ売上が無くなるので、多くの会社はネットやチラシに広告費を支払い、お客様の目につくよう工夫し新規顧客を獲得します。


しかし「継続課金」の場合、新規顧客の獲得に注力しなくても売上を安定させることが可能です。なぜなら、リピーター率が高くなるので新しいお客さんを探さなくても、毎月のように同じお客さんが料金を支払ってくれます。そのため広告費も節約することができ利益率を上げることも可能となります。


 ③ 精神的な安定を得られる

 起業後は自身でビジネスを運営していく必要があります。売上も波がある場合も多いと思います。そういった状況が続くと精神的に余裕が無くなることもあるかと思います。継続課金ビジネスであればある程度、同じ金額が毎月得られます。そのため経済的な安定だけでなく精神的な安定も得ることが出来ます。


 私の考えでは③の効用が最も重要と考えており、「継続課金」の仕組みがあるのとないのでは将来的に事業の発展において非常に大きな違いになると考えております。事業の拡大は非常に大事ですが、まずは「継続課金」の仕組み作りを考えてみては如何でしょうか?



 


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